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仮寝【かり-ね】
[名]
[1]ちょっと寝ること。うたた寝。また、一時的な肉体関係をもつこと。「仮枕(かりまくら)」[例]「◎まして思へ水のかりねのほどだにぞ上毛(うはげ)の霜を払ひわびける」〈更級〉[訳]「◎なおさら(水の上で寝ている私たちの苦しみを)思ってください、(あなたが自分を水鳥にかこつけて)水の上(=宮仕え)でのうたた寝のときですら、上毛の霜を払いかね(てゆっくり眠れなかっ)たのだと言うのなら」[2]旅に行った先で寝ること。旅寝。野宿。「仮枕(かりまくら)」[例]「◎難波江(なにはえ)の蘆(あし)のかりねのひとよゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき」〈千載・恋三・八〇七〉[訳]⇒なにはえの…〔〔和歌〕〕
東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5076102